ギャグ走馬灯

元ギャグ作家雑記

【わき道作家デビュー】新人賞なしで漫画家になったルート

お疲れ様です。元漫画家の江咲(エザキ)です。
漫画家経験談を書くことにしたので、シンプルにデビューから書いてみます。

まず、漫画家ってどうやってなるの? ってとこから。

王道は、

出版社が募集する新人賞に応募→受賞してデビュー

です。

ちなみに私がデビューした雑誌では新人賞のほかに月例賞ってのもあって、新人賞の前に月例賞に応募する人が多いです。

月例賞:出版社が毎月募集してる小さめの賞
新人賞:出版社が年に1回~数回募集してる大きめの賞

月例賞で小手調べして、手応えあったら新人賞でいざ本番! みたいな?

で、わたくし江咲はちょいとイレギュラーなデビューをしまして。
月例賞だけでデビューしちゃいました。

なんでそんなことになったのか詳しく説明しますね。
経緯はこうです↓


■ギャグ作家デビューの経緯(江咲の場合/1996年頃)

 月例賞に応募
→小さい賞を受賞して担当さん(担当編集者)が付く
→初掲載
→数ヶ月後もう1度掲載される
→初掲載から半年後、「なんかデビュー扱いになったらしいですよ」と告げられてデビュー

という経緯でした。フワッとしたデビューw
月例賞受賞後、担当さんが余りページをもらってきてくれて増刊号に初掲載してもらい。
そのままの流れでなし崩し的にデビューしたのでした。

当時、新人賞にギャグ部門がなかったのが大きい理由かと。
だからスキップしちゃったんでしょうね~。

その頃の先輩ギャグ作家さんがどういうルートだったのかは存じ上げないので、自分が特殊だったかは不明です。

いや、実に隙間産業らしい経験でした。
ただ、2代目担当さんには「受賞後第一作掲載でデビューと考えていい」って言われたので、ようわからん感じです。
まあ、正直どっちでもいいかみたいなw 漫画描くのに支障もなかったので。
あ、新人賞の賞金はもらいそこねてますねw まあいい。


王道ルートは以下です↓

■商業漫画家デビュー王道ルート

 月例賞に応募
→受賞、担当さんが付く
→担当さんにチェックしてもらって原稿を作る
→新人賞に応募
→受賞

です。
その後は、受賞作がデビュー作になるパターンと、受賞後第一作がデビュー作になるパターンがあります。
出版社や編集部によって違うみたいです。


今はネットで作品を発表できるので、そこからスカウトされたりイベントでスカウトされたり、ウェブの漫画サイトに投稿したりと色んなルートがあるみたいですね。

なんなら出版社経由しなくても漫画で収益を発生させられるから、必ずしもデビューしなくていいですし。

これからは自分に合ったスタイルで漫画を発表していく方が増えるんでしょうね。


◆漫画家デビューまとめ◆

・王道の漫画家デビュー
 月例賞受賞→新人賞受賞→デビュー

・その他のデビュー方法
 スカウト、ウェブ漫画サイト経由、など

・江咲のギャグ作家デビュー(1997年頃)
 月例賞受賞→掲載→デビュー扱いに

デビューしたいとこに売り込みに行くか、自力でファン獲得してスカウトされるか、って感じですね。

絶対的な決まりはないので、私みたいにすき間からニュルッと入ることもできますよ、って話でした。

出版社からデビューしたい方は、とにかく一作完成させて編集部に送るといいと思います。

読者としても面白い漫画いっぱい読みたいので、応援してます😊